バーニングマンは昔と変わったのか?

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私が始めてバーニングマンへ参加したのは1998年。チケットは65ドル、参加者は1万人くらいでした。

最近バーニングマンを知った人たちから、「昔と変わりました?」という質問をよくいただきます。大変失礼ながら、ソレを聞いて・ソレを知ってどうすんだ? 何を納得させたいんだ? 何を安心したいんだ? 何を諦めたいんだ? と、いまひとつ目的が分からなかったので、いつも「いや〜、変わったけど変わってないですよ」みたいな返答をしていました(キャバクラ嬢に「なんでこんな仕事してんの?」とか、ジャンキーに「なんで麻薬やってんですか?」みたいなのを聞くのに近い)。

それでもやっぱり聞かれるので、感じているところをまとめて書いておきます。順不同。

  1. チケットが1分で売り切れるようになった。春ごろになって「今年こそバーニングマンへ行きたいんですよー」なんて期待に溢れた目をした子に会うと、「お、おう・・・」としか言えない。
  2. RV(キャンピングカー)がバカ高くなった。会社によっては1万ドル以上ふっかけられる。中古で買った方がよいかもしれない。
  3. 星空が見えなくなった。夜でもネオンが明るすぎる。満天の星空を散歩していたのは昔のこと。星が見たいときは会場のはるか遠くへ行ってみよう。
  4. RV参加者が増えたので、メシを外で作っている人が減った。夕方になってあちこちのRVから楽しそうな夕食準備の音が聞こえる中、キャンプでメシを作っていると少し寂しい。
  5. 写真を撮っていても怒られなくなった。そもそも誰かに罵声を浴びせる(浴びせられる)ことがなくなり、ラブでピースな感じになった。
  6. エントランスが大行列するようになった。3、4時間待ちは当たり前って・・・チャリで行ってる時代だったら死んでるな俺。
  7. 携帯電話が通じるようになった。データ通信はできないけど、通話はふつーにできてしまいます。
  8. 散水車で水浴びしている人が減った。みんな豪華な装備で来れるようになったからなのかしら。
  9. 周辺の街含めて、バーニングマンを歓迎するようになった。かつてはバーニングマンに行くために来たなんてことを伝えると「あんなムチャクチャなとこ行って・・・まったく」みたいな反応されていたのが、いまでは「素晴らしいわねー!」と言われるようになり、まるでいい人のように思われるので恐縮してしまう。
  10. 「バーニングマンに参加している」ということ以外の共通項がない人が増えた。ちょっと説明が難しいですが、過去はバーニングマンに参加しているという共通項以外にも、たとえば旅が好きだったり、音楽が好きだったり、好き者だったり、いろんな共通項があったので、バーニングマン以外の場面でも仲良く遊べていました。2010年前後くらいから参加者の層が本当に幅広くなったため、年に一回だけ砂漠で再会みたいな人が増えました。

とりあえずこんなところで!もちろんこの10項目、すべて裏表があって、「○○だから過去に比べて劣化した」という意味ではありません。あくまで「過去と比べるとこうなったように俺は感じていますよ」という部分の返答です。

過去の時代は、砂漠でサバイバルするスキルが必要でした。なので、俺は必死に情報を伝えてきました。いまは、サバイバルではなくて人とのつながりが大切に時代になりました。誰かとつながっていれば、チケットが回ってくるかもしれないし、一緒にRVで行けるかもです。そんな時代においては、俺個人の情報発信は無意味です。みんなで協力すること、ひとりひとりが情報を発信していくこと、それが2010年代に求められているサバイバルスキルなのかもしれません。