そう。あれは2003年8月。アメリカ・ネバダ州のブラックロック砂漠において・・・
「私の友達が日本でサンタのパフォーマンスやりたがっているんだけど、マガリさー、そういうのよくやってるじゃん?コーディネイトできない?」
「ほほう」
サンタのパフォーマンス、「サンターキー」については西海岸アンダーグラウンドアートシーンが好きだった俺は「Laughing Squid(http://laughingsquid.com/)」の映像などでよく知っていました。
大勢で大騒ぎするサンタの小さな映像を四畳半風呂なしの部屋で覗いて見ては、「こんなこと日本でもやってみたいなー。でもまだムリだよなー」と思い続けていた日々。ヤカンで入浴の日々。
思わぬところから出てきたサンタの手を、迷わず掴み上げました。 アメリカに遊びに行った際にいつもアメリカンにお世話になっているから、ずーっと日本で恩返しもしたかったしね。
声かけてくれたその友人(アメリカ在住)は俺がサンターキーやLaughing Squidを知っていたことを驚いていたみたいだったけど、フリークスとはそういうもの!
そして夏が過ぎて秋が過ぎて冬将軍。クソ寒い日本へわざわざ西海岸からサンタがやって来ました。首謀者は「OYABUN SANTA」ことソーレン。彼らとサンターキー開催へ向けてのミーティングをサンタ衣装で幾度も行いました。
「歌舞伎町はヤクザの街だからヤバイよ!」
「この距離は歩くと遠すぎるよ!」
「皇居の回りは歩いているだけでマジで職質5秒前だよ!」
肝心の人集め(サンタ集め)も困難を極めました。
張り切ってフライヤーを作ったのはいいけれど、レコード屋はクラブイベント以外お断り。個室にひきこもりのアートイベントが苦手な俺はそっち界隈のツテもなく。mixiみたいなSNSサービスもなかったし、なにより前例がなかったので、置いてくれる場所、理解してもらえる場所がなくて大変でした。でも、そんな中でも「それはオモロそう!」と飛びついてくれたムチャなお店とは、今でも大事につながっています。A.RI.GA.TO.U.
結局、新しいもの・ヘンテコなものが好きな野外音楽パーティーつながりの友人が集まりました。
そして運命の日。40人くらいのサンタたちは109で警備員に入店阻止されたり、ラフォーレ前で踊りまくったり、アップルストアで拍手されたり、無事に一日遊び通しました。日本初のサンターキーが無事に終わりました。
・・・そして、2回目、3回目と回を重ねるごとにイベントの安定度も増し、サンターキーは東京で不思議な変化をみせました。
海外のサンターキーはその名(Santa + Anarchy)のとおり、意外とアナーキーです。酒を飲んでベロベロになり、店内で大騒ぎをし、警察にパクられることもあります。
しかし、東京においてのサンターキーは非常に愛と平和に溢れています(そうでない一面もあるけど、割合としては非常に少ないです)。
「サンタの格好で傍若無人に騒いでやろう!」ではなく「サンタで人をビックリさせて遊んでみよう」という感じなのです。「Bar to Bar to Bar」ではなく、カフェとかマックで休むしね。ムチャなことが好きな友人も、「サンタの格好じゃ悪いことできねぇ」と言ってました。
外国と日本の社会性の違いが出ててオモロイなーと思います。外国人メインで開催されている山手線ハロウィンパーティーとサンターキーの違いはココかなーと思います。
日本(東京)だと、都会生活の秩序を守るために「知らない人は知らない」「親切の裏には罠がある」というキッツイ考えで毎日過ごさないといけません。だけど、サンタになることで誰とでも交流でき、子供にPureな笑顔を振りまき、日頃の都会バリアーを破壊することができます。
サンターキーTOKYOはそういう楽しさを楽しむイベントになりました。
さぁ、もう6年目です。
これからどうなっていくのでしょう?その伝説を作るのは、サンタであるアナタ自身です!!!!
*海外の一部メディアにおいて「サンターキーという大騒ぎイベントで迷惑行為・不法行為があった」という報道がされておりました。東京でのサンターキーは非常に平和かつ合法的に開催されておりますが、同じサンタとしてこのような報道には心が痛みます。世界中のサンタの皆さん!サンタが迷惑かけちゃダメですよ!!