マガリスギ.net

サンターキー TOKYO 2003

たぶん日本で初めて開催されたサンターキー。年末の東京を赤く染めました。

ついにこの日がやって来た・・・。はるか昔、アメリカのアート集団・Laughing Squidの映像でサンターキーを知って以来、「これすごいよなー。でも日本じゃまだまだムリだよなー」と思っていました。が、時は来た!サンターキーTOKYO、ついに開催です!!

12月20日 12時 渋谷ハチ公前からスタート!
時間厳守と自分で言っておきながら、いつものようにちょっと遅れて到着すると、おー! いますいます赤い集団! 右翼の街宣車が富国強兵について散々演説している脇の方で、サンタが大集合していました。
同じようにハチ公前で待ち合わせをしている人たちも「なんの集まりなんだろう?」という不思議そうな顔で見ています。
そりゃそうだ。いくらクリスマスシーズンだからってこんな大勢のサンタが集まってたらおかしいっつーの!

サンタたちはお互いの衣装を自慢しあい褒め合ってます。特にすごかったのはトトロサンタのエアバルーン式のサンタスーツ。背中に空気を取り込むファンがついていて、つねに膨らんだ状態を保てるハイテク・サンタスーツなのです! アメリカはすごい国だなー。バッテリーパックの必要なサンタの衣装なんて初めて見ました。

で、だいたい全員集まったということでゆるやかにスタート。まずは親分サンタの提案で109に向かいます。
が、一部のアメリカサンタが右翼に興味を示したらしく、演説を続ける若き党員の前に大集合。アメリカとの決別、天皇万歳とアジテートし続ける彼の前で「HO HO HO!」と楽しく振る舞います。と、さっきまで強烈な視線だった彼がちょっと無口に! さらには険しい顔の奥から微妙な笑みが!

いやー、政治の主張はいろいろあるけれど、これはオモロイ光景でした。必死で笑うのをこらえてましたし。いやはや、ジャマしてすみませんでした。でもアメリカも案外いい国でしょ。いいヤツもいるもんでしょ。

ハチ公前に集合したサンタたち

赤いです!

109の攻防
さて、スクランブル交差点を抜けて109に到着です。109の前で携帯の宣伝をしていたコンパニオンの人達も笑ってます。よっしゃ! 思えば俺も初めて入るけど109に突撃じゃー!
と、思ったその矢先。鋼鉄の顔をした警備員が我々の前に立ち塞がりました。

「どういった趣旨のイベントですか?」
「いや別に、観光です」
「許可取ってますか? 写真は止めてください」
「許可いるんですか? たまたま同じ服装なだけなんですけど」
「他のお客様の迷惑となるのでやめて頂きたい」
「迷惑? ただ買い物するだけですよ?」
「許可取ってないでしょ? この人数だったらイベントと見なします」
ウンヌンカンヌン ウンヌンカンヌン

だー! もう鬱陶しい! こういう頭の古いシャレの分からないトンカチ野郎には付き合ってられーん! 俺はもう会話をするのをやめて「こんな店はいいから次へ行こうぜ」っていう調子だったけど、イジンサンタはアメリカ仕込みの話術で強烈に抗議を続けてます。
でも結局最後にはお得意の「警察呼びますよ」っていう面倒な一言も言われ、警備員も増えて物騒な感じになってきたし、こんなとこへ入ったってロクな収穫がないことは分かっていたんで109は諦めることに。アメリカから来たサンタたちにはちょっと残念な思いをさせちゃったかも。

そう、マガリはこの時点でちょっと心配していたのです。
19日の夜にサンタの格好で原宿KIDDY LANDに行ったら、突然「責任者の方、日本語のできる方いますかー!」と目の血走ったオッサンが大声で怒鳴り立ててきて、「店内は撮影禁止」ということを理由にムリヤリ閉め出されてしまったのでした。
まったくシャレの分からない連中! なにも悪いことしてないのに! 娯楽を売る会社がこんなんでいいのかいな。
アメリカのRampageはその名前の通り、デパートの店内でハメを外しまくって大騒ぎしたりします。でも見てる人もお店側も非常に好意的に受け入れてくれています。まぁたまに警官に拘束されたりするけれど。
もしそれと同じノリを期待して日本に来たんだったら、頭の古い日本人を見てガッカリしてるんじゃないだろうか・・。
そんな事を心配してました。

とりあえず代々木公園に向かおう! ということで道玄坂を登っていきます。なんで代々木公園かって? 大きな公園だから!

Santa Walkers
で、途中にあったナムコのゲームセンターに入って、プリクラを撮ったり、太鼓をたたくゲーム(なんつーの?)をやってる人達の周りで盛り上がってみたり、酒も入ってきたんでだんだんしっちゃかめっちゃかになってきました。
ここでも店員が近づいてきたんで、軽く「大丈夫ですよね?」と確認したところ、「あー、ぜんぜんOKですよ!」との返事が。さすが「遊びをクリエイトする」会社は違いますなー。大いに騒ぐ。

で、ゲーセンも遊び尽くしたんで再び移動。裏渋谷にある、いわゆる「大人のおもちゃ屋」とかに流れ込んだりしつつ、サンタ一行は進む進む。
途中で今回のイベントのフライヤーを置いてもらった「フランクザッカ」も襲撃しなきゃと思って突撃したのに、開店が3時からだったためまだ閉まってました。残念。つーかお店なのに開店3時ってユルすぎない?

その他、道玄坂の上にある神社にお参りしたり(神社のおばちゃんも笑ってたぞ)、トナカイの格好で呼び込みしてるバイト君を祝福したり、とにかく楽しく街を闊歩し続けるサンタ一行!

さらにはふつうに買い物をしていた女の子2人組にサンタ帽をプレゼントして(プレゼント用にたくさん用意してたのだ)仲間に引き入れたりと、かなり楽しい調子で進んでいきます。この女の子たち、飛び入り参加だったけどすごく楽しんでました。こういうノリ、いいですよねー。
にしても一向に代々木公園に到着できそうにない! 寄り道しすぎ!

Santa Walkers

アメリカ人はやっぱりデカイ

代々木公園
で、やっとこさNHKスタジオの近くまで来て、代々木公園エリアに突入しました。
なんかすげぇ長い列ができてたんで何の列かと思ったらTOKYO FMにGacktが来てるんだって。なーんだ、サンタの行列じゃないのね。残念。

NHKの前のところではいつものようにストリートバンドマンたちが演奏していました。そこへなだれ込むサンタ一行! 楽しいロックンロールで踊りまくってしまいました。いやー、やっぱアーティストの人は人を乗せるのがうまいわ。「サンタのみなさんもノリノリです!」とか喋りながら歌って、サンタたちを踊らせまくってくれました。

で、やっと第一目的地である代々木公園に到着。なんか随分時間かかったなー。ちょびっと休憩。
遊びに来ていた子供たちも「サンタさんがいっぱいいるー」と喜んでました。サッカーも一緒にしたし。自転車の後ろも押してあげたし。俺が子供の頃に大勢のサンタと一緒にサッカーなんてできませんでしたよ。今の時代はいいやーねー。

そして露店でタコ焼き買ったり肉まん買ったりしてしばしの小休止。
肉まん屋さんが「サンタは1つ400円でいいよー!」とディスカウントしてくれました。ありがとう!

で、サンタたちは原宿駅方面へ移動を開始。代々木公園のいわゆるB地区(イベントステージとかある方)からA地区(芝生の広場の方)にHO HO HO!と進んでいきます。

で、A地区に入った途端に芝生で遊んでいた原宿キッズたちの熱い視線と写メール攻撃が!
今の有名人ってこんな感じなのかな。10人以上の若者が一斉に携帯をこっちに向けてきたのにはビビリました。撮られまくってたもんな。で、おそらく俺より5つ以上は年の離れている原宿キッズとの交流を果たし、いいオトナがアホなことやってるのってステキでしょ?というメッセージを投げかけてきました。にしてもウケてたな。来年はぜひよろしくね。

そして代々木公園から原宿駅へと向かいます。そう、週末の原宿駅前といえばゴスロリ(ゴシック+ロリータ)系の女の子たちがたむろしているスポットです。
東京以外の方へご説明しますと、いわゆるビジュアル系バンドの人らの格好と同じようなコスプレ・メイクで、なんだか分からないけど明治神宮前のあたりに無言で座ってるんですな。

当然サンタたちは興味津々! ゴスロリギャルに向かって猛突進です!
いやー、これも右翼と並んでオモロイ光景でした。ふだんまったく触れあうことのないゴスロリギャルですが、なんだ実は走ったり声出したり笑ったり騒いだりするんじゃーんとか、自分の姿を写真を撮られることを強烈に拒否することとか(なんか教義でもあるのか?)、実は高校生だとか、いろいろ新発見がありました。

横断歩道を渡りそこなるサンタたち

代々木公園での触れあい

やっぱり目立ちます

原宿駅から竹下通りを抜けて表参道へ
さてさて、代々木公園から原宿駅前にやっと到着しました。
ここから修学旅行生たちのメッカ、竹下通りを抜けて地下鉄の表参道駅へ向かいます。
人でゴッタ返す竹下通りでもサンタたちは非常に目立ってます。帽子をみんなかぶってるから遠くからでも分かりやすいんだよね。途中、100円ショップに寄って飛び入り参加(飛び入りサンタ)した人たちのためにサンタスーツを購入。まぁサンタスーツというよりも赤いストールのようなもんだけど、なかなかいい感じです。

その後セブンイレブンで飲み物・食べ物を購入。店員さんも苦笑いでした。そうそう、我らサンタクルーズはかなり酒を飲みつつ行動しています。サンタのくせにウィスキーのボトル持ってましたから。ここでは「ヨーグルトチューハイ」こと、「カルピスサワー」を大量に購入。みんなゴクゴク飲みまくりです。

竹下通りを歩いていると幸薄そうな女の人が「これなんの団体なんですか?」と聞いてきたので、「いや、特に目的はないんですけどサンタの格好をして騒ぐイベントです」と答えたところ、「なんで集まってるんですか?」「宗教か何かですか?」というさらなる質問が。
はー。なんつーか夢に乏しい人だなぁと思いました。サンタの格好で酒を飲み歩く宗教がどこにあるっつーの!

今回のサンターキーをいろいろ告知したときも、「何をするイベントですか?」っていう質問がけっこう多くって困りました。「何もしません。ただ集まって歩くだけです。楽しいことは自ら作り出しましょう!」と返事を出してたけど、やっぱり分かりにくかったのかなぁ。
子供は何もないところから娯楽を作り出せるけど、大人になるって大変ですね。

歩道橋の上から

ワラワラと登ってきます

セブンイレブンで燃料補給

ラフォーレ原宿で踊る
竹下通りを通過してラフォーレ原宿に到着しました。
なんかいい音がするなーと思ったら、店頭でDJイベントをやってるじゃないですか!
お客さんは静かにブースを覗き込んでるだけで、ちーっとも踊ったり騒いだりしてなかったけど(そういうのがDJは一番やり辛い・・)我らサンタクルーズはもうかなり調子がよくなってたこともあって、ここで全員が一斉にダーンスフィーバー!

いやー、楽しかった。いい音出してくれてました。
ハードコア・キティことサンタ・スティーブン(ゴシック系のクラブイベントを手がける気のいいオッチャン)が往年のロボットダンスで踊りまくっていたのも最高にアゲられました。

親分サンタ・ソーレンも「マガリ、ありがとう! 東京は最高だ!」って喜んでたし。楽しい時間をありがとう!

踊りまくるサンタたち

地下鉄で銀座へ
表参道を上って、やっとこさ地下鉄の駅に到着です。ここから電車で銀座へ向かいます。そしてついにサンターキーの醍醐味のひとつである、「サンタによる電車ジャック」が決行されます!

ギギギーガガ。
電車が到着しました。車両が分かれちゃったらしょうがないんで、「こっちにみんな乗れー!」と一斉に同じ車両へ駆け込みます(ふだんは駆け込み乗車しちゃダメよ)。車内にいたお客さんは何事かと驚いてます。

ここでおもしろかったのが、とまどったり笑ったりするお客さんもいれば、「我関せず」とシカトを決め込む人もいたこと。座席の横一列が全員サンタで歌を歌ったり大騒ぎしてんのに、ずーっとゲームボーイやってるオッチャンがいましたからね。あの人はある意味すごいです。仮想現実の世界に入りすぎ! すぐ側で起こっている現実を体感しようよ!

表参道から銀座までは何駅かあるため、途中の駅に止まるたびにホームにいる人達の反応が楽しめました。目の前を通り過ぎる電車の乗客がなぜかサンタだらけ・・。こういうドッキリは大好きです。お騒がせしてごめんね。

サンタだらけの車内

銀座到着
日もどっぷり暮れたころ、やっとこさ銀座に到着しました。ここからまた今回の目玉スポットであるアップルストア銀座に向かいます。

あんまりアップルについて詳しくない人に向けて簡単な解説を・・・
iMacとかiPodとかiBookとかを作ってるのがアップルというアメリカのコンピュータ会社です。で、このアップルの商品を一同にそろえた直営店が今回の訪問先であるアップルストア銀座なのです。このアップルストアは日本法人のアップルではなくアメリカのアップルが指揮を執って作ったお店で、従業員のレベルはどこよりも高く、型にはまらないすばらしい接客を見せてくれるという噂。

KIDDY LANDや109で日本企業の頭の固さと古さに辟易していたマガリは「アップルストアなら大丈夫なハズだ。あそこは理解力もあるだろうし、アメリカ系のお店だ」と、頑なに信じていました。また、ちょっと意地悪だけどアップルストアの従業員がこんなハプニングにどう対応するかというのも見てみたいと思っていました。

では、アップルストアに向かうことにします。いざ!

サンタだらけのトイレ

アップルストア
なんのことわりも、アポイントもなく突然押しかけた我らサンタクルーズを出迎えたアップルストアの従業員のみなさんが取った行動、それは拍手喝采でした!!!

「おー!! パチパチパチパチ!!」

こ、これにはマガリもサンタも大感激。いや、ていうかマジでアップルストアはレベルが高いよ。こんな前代未聞のハプニングにここまですばらしい対応ができるなんて!
ちょっと責任者っぽい人が近づいてきたんでイベントの趣旨を説明して「大丈夫ですよね?」と確認すると、「いやー、大歓迎ですよ。ウチはこういうの大好きなんで。ほら、マネージャーもあんな感じですから」と指さした先にはデジカメでサンタの写真を撮りまくるマネージャーの姿が。

アップル、サイコー!!!!

しばらくの間、サンタたちはアップルのテクノロジーと楽しい商品に夢中になってしまいました。ふつうのお客さんと同じ感じでiPodを視聴したり、iSightを覗き込んだりしてました。
マガリもPORTERのiPod用ケースが欲しかったけど俺の初代5GBモデルでは形が合わない様子。うーむ、5GBじゃ手狭だし、そろそろドカンと買い換え時なのかな?

とにかくアップルありがとう! こんなすばらしい企業のコンピュータでクリエイティブなことができることをうれしく思います。自宅で使用しているPower MacとiPodを誇らしく思います。新しいの出たらシネマディスプレイも購入させて頂きます。とにかく本当にうれしくて楽しかった!!

アップル、サイコー!!!!

みんなもアップルのコンピュータ使って楽しい未来を作り出そう!!
楽しいことは楽しいことを理解しているところから作り出されてくる!!
窓を割ってリンゴを手にしよう!!

かっちょいいエレベーターを待つサンタ

アップルストアの2F

従業員の方もとても好意的

ありがとう、アップル!!

ソニービル
さぁさぁ、アップルストアで非常に気をよくした我らサンタクルーズは、続けて日本を代表する企業であるソニーのショールームに向かいます。アメリカ代表のアップルと、日本代表のソニー。サンタの対応はどんな違いがあるのでしょうか?

ソニービルに到着してみるとガラス扉の向こう側に制服姿の警備員が・・。ちょっと心配。
まぁ突撃するしかないでしょ! ということで、雪崩のようになだれ込む赤い流星たち! ←サンタ。

す・る・と。

あれ? なんか拍子抜け?
アップルストアのように拍手で出迎えられることもなければ、109やKIDDY LANDのように追い出されることもない。
黒いスーツのコンパニオンお姉さんは目元を涼しくしたままで、こっちに視線をくれるでもなく立ちつくしている。

そう、なんか企業の体制というか、日本とアメリカの違いというか、いろんなモノを感じました。

アップルストアのスタッフは比較的カジュアルな格好で笑顔で話しかけてきます。男女の比率も半々くらいです。
ソニービルにいるのはきれいなコンパニオンばかり。こちらに話しかけてくることはありません。あくまで商品に華を添えるような感じで、何をするでもなく立っています。

まぁアップルストアは「お店」でソニービルは「ショールーム」という違いもあるんだろうけれど。

というわけで、あんまりかまってもらえないソニーですが、サンタたちはハイビジョンやAIBOやプレステ2に夢中です。でもソニービルは小さなフロアが何階にも分けてあるために、あんまり「サンタ大集合!」って感じにならなかったのが残念。

ハイビジョンに夢中なサンタたち

近未来的な建物

いろんな意見が飛び出た某柔道家の結婚式

そして伝説へ・・・
さぁ、気がつくともうすっかり日も暮れています。
思えば今日はお昼からずーっと歩きっぱなしでした。サンタにも疲労の色が見えてきてます。腹も減ってきたし、一応最終目的地の銀座にも到着したってことで、ここらへんでゆるやかに解散モードです。
まだ元気なアメリカン・サンタたちは六本木に移動してラーメン屋に行くとのこと。

でもマガリはここで脱落です。いやー、下準備もあって疲労困憊のため一足先に離脱させて頂きます。

ホント、楽しかった! アメリカから来た連中もすごく楽しんでたし、日本のいい思い出が作れたんじゃないでしょうか。
開催までにいろいろ苦労があったり、109やKIDDY LANDでイヤな顔されたりと大変だったけど無事に一人のケガや逮捕者もなく実行することができました(アメリカのサンターキーは大騒ぎのあまり、警官に拘束されることもまれにあるのだ)。
俺が作ったフライヤーも町中に配られてたし。あんなの初めてですよ。

じゃ、六本木に行くみんな、気をつけて!
ライアンは無事に目白マガリ邸に帰ってくるように! 明日は帰国なんだからね。
親分サンタもお疲れさま! 常にPower Bookを抱えて無線LANの電波と充電できるコンセントを探している姿は俺のバーニングマン旅と同じに見えてオモロかったです。

みんな、ありがと! お疲れ! また、来年! は、やるのかな・・?

お疲れさま!

Copyright © 1997 - ∞. magarisugi.net, All Right Reserved.