マガリのボランティア活動は亘理町から始まりました。始めて訪れる被災地、回を重ねる毎に充実していくボランティアセンター、増える仲間、少しずつだけど確実に変わりゆく街。たくさんの感謝を込めて、また訪れたいです。
2012年1月現在、亘理町はボランティアの新規受付を終了しています。
1回目 写真洗浄
初めてのボランティアは天候に恵まれず、ボラセンでドロまみれの写真の洗浄作業を行いました。ショックだったのは「写真は泥水に浸かると色が溶ける」こと。水の中から産まれる写真が、水によって消えるとは思いませんでした。最新の注意を払いつつ、少しでも色を溶かさないようにドロだけ除去する。結婚式の写真や子供の写真、卒業アルバム(寄せ書きにはSEXの文字)。震災前の日常に、僕のような部外者が入り込んで申し訳なく思いながらの作業でした。
2回目 お寺 ドロ撤去
50畳の畳撤去、ドロ撤去作業がありますと聞いて飛びついたハードコア作業。水に濡れた畳は鉛のように重たくなります。畳をはがし、床上のドロを角スコップで集めて一輪車に乗せて捨てる。キッチンのシンクからガス管を切断して放り捨てる。ここのドロはまだ水分たっぷりで重くて大変でした。
3回目 KJさん宅 1日目
素敵な一軒家、人当たりのよいご主人。その家の、床板をバールでひっぺがし、床下のドロを取り出しまくりました。一緒に作業したのが名古屋から来た消防隊員で、さすがの機敏さに関心しました。ここで偶然にも前回お寺の作業を一緒にやった、将来が期待されるお笑い芸人の方と再会。こういう邂逅も楽しいです。
4回目 KJさん宅 2日目
引き続きKさん宅を。自宅前の「側溝」という排水路にもドロが満載のため、コンクリート製の蓋を外しながらドロを除去していきます。ただし、この側溝は街中つながっているので、どこまでやればいいのか先が見えません。人手があれば一気にできるのに!とくやしい思いでした。
5回目 KOさん宅
仙台に避難している奥様が時間を作っては自宅へ戻って作業をしているというお宅。顔を真っ赤にしながらドロまみれで作業を行う奥さん、もっと早くお手伝いできずにごめんなさい。ピアノもソファも学習机も、全部捨ててしまいました。壁に掛かった「おかあさん ありがとう」の絵のギリギリまで津波が迫っていました。
6回目 SSさん宅
おばあちゃんと息子さんの家。ガレキの撤去とドロ撤去。お昼には巨大なおはぎをくれたり、お茶をくれたり、ほのぼのしながらハードコア作業を行いました。じいちゃんは海の様子を見に行って津波に飲まれたとのこと。強いじいちゃんだったのだと思います。ばあちゃんからもらった大量のニンニク甘酢漬けを毎日食べております。
7回目 YSさん宅
大工のじいちゃん一人暮らし。男気のある人で、水没した薄型テレビを洗ってくれとか、コンクリで塗り固められた花壇を破壊してくれ等、ムチャな注文が多くてナイスなじいちゃんでした。広大な敷地に散らばったガラスの破片。こういうのもひとつずつ手作業で除去しなくてはなりません。120kgのマッサージチェアをみんなで運んで捨てました。
8回目 KTさん宅 1日目
暑くて汗だくなりながらの作業。床下に堆積したドロをもぐって取り出します。庭先は家が一軒まるごとぶつかって来たために大量のガラス片。大量の藁クズ。終わりの見えない作業。目にしみる汗。震災から3ヶ月以上経ってもまだまだ遠い道のりです。
9回目 KTさん宅 2日目
地震で破壊された家具を2階から降ろす作業を最初に行いました。まだ使える家具もドロまみれ。発電機と高圧洗浄機をボランティアセンターから配達してもらい、一気に洗いました。なんとか室内のドロをキレイにして庭掃除のメドをつけたところで時間終了。お母さんは感謝で号泣でした。こんなことしかできず、こんなに遅い訪問で本当にすみませんでした。
10回目 お寺 石洗浄
東京ドームに匹敵するんじゃないかというくらい巨大なお寺。そのお寺にある「玉石」に付着したドロをキレイにして並べ直すという、ある意味今までで一番壮絶な作業でした。当然、やってもやっても終わりません。チームリーダーはもう20日やっているとのこと。そして偶然にも同じ現場に一週間前はmilch of sourceが来ていました。終わりがみえなすぎる作業、地味にキツかった・・・。まだまだ続いているようです。