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めざせブラックロック対談

バーニングマン会場までチャリで行くというメチャクチャを思いついた理由とは?

マガリが一人でやっているんじゃないのか、幻覚を見ているだけじゃないのか等、ごく一部で意外と人気の対談コーナーが帰ってきました。
今回はより深いインナースペースよりわき出てきた「さらに大いなる宇宙の意志」とマガリのチャリ旅を語り尽くします。

マガリ:
2000年、2002年と2度に渡って「リノからバーニングマン会場まで自転車で走っていく」というムチャをやってのけたバーニングマン・マニアックスな人。次回作はインド歌謡のテイストをふんだんに取り入れた怪作になる予定。

 

ものごっつ大いなる宇宙の意志:
より深いインナースペースよりわき出てきた意識体。司会進行を司る。

 

大宇宙:どうも、おひさしぶりです。

マガリ:あ、こりゃ、ごぶさたしています。

大宇宙:今回も終わりましたねー。自転車の旅。

マガリ:はい。なんとかかんとか生きて帰ってこれました。

大宇宙:そもそも、なぜに自転車なんですか? 思い立ったきっかけとかは?

マガリ:ええとですね。僕は98年からバーニングマンに参加しているんですが、最初はサンフランシスコのアート集団「Illumination Project」の一員として参加してたんです。で、そうするとテーマキャンプのメンバーなので、どうしても自由に遊びまくれない。車の免許を持っていないからIlluminationの連中に「連れて行ってもらっている」という感じがどうしても拭えない。で、一人でがんばって参加してみたいなぁ、自由にぶらぶら気兼ねしないで遊んでみたいなぁ、という気持ちになっていたんですね。で、ちょうど2000年ごろからチャリにハマっていまして、それならこれで走っていけばいいじゃん、と考えたわけです。

大宇宙:なるほど。他にもチャリで参加している人っているんでしょうか?

マガリ:出会ったことないですねぇ。

大宇宙:大変なことも多かったのでは?

マガリ:初めての2000年は本当に大変でしたね。日本から手に入る情報が非常に少なかったために、どこまで進めばお店があるとか、休むことができるとか、夜に走った方が安全なのか、昼間の方が安全なのか。歩道はきちんとしているのか、坂道なのか平坦なのか。まったく分かりませんでした。ハイウェイを自転車で走ってよいかすら分からなかったんです。で、ネバダの観光案内所に電話で聞いたら「そんなの見たことないし、たぶんダメだと思います」というつれない返事で、正直、まったく何も分からないままアメリカまでチャリ持って行きました。

大宇宙:実際はハイウェイは走ってOKなんですよね?

マガリ:はい。ハイウェイはOKでフリーウェイがダメです。

大宇宙:なるほど。チャリは日本から持って行って行ったわけですか?

マガリ:はい。MTBをバラして段ボールに入れて飛行機に乗せました。折り畳み式とかなら持ち運びも楽だろうし、ロードバイクならMTBより速いだろうけど、砂漠の走行に耐えられないと思うのでMTBにしました。

大宇宙:かなりの大きさなのでは?

マガリ:畳一畳分くらいですか。チャリって、メーカーから自転車屋に入荷される際に段ボールに入って来るんですよ。その空き箱を自転車屋もらってきて、同じようにバラして詰め込むわけです。

大宇宙:大変そうですねぇ。なんでそんなムリしてまでチャリで行こうとしてるんですか?

マガリ:やっぱりオモロイからですね。車で参加している連中からも「おまえチャリで来てんの!?」て驚かれますし、自分の中のストーリーとしても、苦労して苦労してバーニングマンに会えたときは感動ひとしおですからね。ストーリーのあるパーティーはオモロイじゃないですか。あと、昔のバーニングマンって本当に「サバイバル」だったんです。情報もあまりないし、砂漠の環境は過酷だし。でも今は情報もたくさんあるし、キャンピングカーとかで行けばものすごく快適に生活できるんです。テレビもエアコンもある、みたいな。それがもったいないなーと思って。ここまで日常から離れた空間は滅多にないのに、なんでそこへ日常、例えばキャンピングカーとかを、持ち込もうとするのかなーと。それはそれで楽しいかもだけど、僕はサバイバルが好きなんでチャリで行くことにしました。まぁ走ってる最中は後悔しっぱなしですけどね(笑)。

大宇宙:これから同じようにチャリで行ってみたい!という人に対して、何かアドバイスはありますか?

マガリ:やめろ、としか言えませんね。こればっかりは何を聞かれても一切答えられません。普通に危険すぎるし、それより自分だけのオリジナルを追求した方が楽しいと思います。

大宇宙:なるほどなるほど。もうすでに2回やってますもんね。でもマガリさんも今年で26歳。いいかげんにしろっていう感じもないですか?

マガリ:はい。そろそろなんとかしないといけないのかもしれません。お金に対する欲求は少ないのですが、万年貧乏暮らしってのも、ちょっとねぇ。新しいマック欲しいし。

大宇宙:今回の旅にはソニーのバイオを連れて行ってたんですよね?

マガリ:ええ。バイオと音響カプラーで旅の様子をこまめにメールニュースで流したり、Webにアップしてたりしました。

大宇宙:反響のほどは?

マガリ:そこそこ、ですか。今思うと、「ガーラック到着!」とか言っても、ほとんどの人はそんな町がどこにあるか知らないですよね。「用語集」のページを先に作っておけばよかったと後から気づきました。でも旅先でいろいろな人から「がんばれよ!」とかメールが入っていると、かなりうれしかったですね。ネバダの砂漠と日本がつながっているようで。

大宇宙:バーニングマンの会場内ではネットにつなげられなかったんですよね?

マガリ:はい・・・。ちゃんと無線LANカードを持って行ったに、常に電波状態が「微弱」で、となりのおっちゃんのiBookはふつうにネットにつながっているのに、俺のバイオだけはつなげることができない、という悲しい状況でした。 最初のうちはアンテナの下に行ったり、いろいろ設定変えてみたり、なんやかんやとしていたのですが、だんだんとどうでもよくなってきて、バーニングマンを楽しむことに専念してしまいました。

大宇宙:そうですか・・・。ちょっと残念でしたね。

マガリ:せっかく日本初の「バーニングマン実況中継」をする予定だったのに、あえなく失敗に終わりました。まぁおかげでイベントは楽しめましたけどね。

大宇宙:来年は大丈夫なんじゃないですかね?

マガリ:そうですね。来年は無線LAN技術ももっと成熟・高速化しているだろうし、実況中継できると思いますよ。

大宇宙:来年も参加ですか?

マガリ:それはちょっと未定ということにしておきます。まぁ、もうチャリは勘弁ですけど。

大宇宙:チャリ以外でなにかアイデアがあるとか?

マガリ:半分冗談で、半分本気の構想として、ドクター中松博士(編注:博士と2回言っているような気もしますが・・・)の「ジャンピョンシューズ」が安くなっているんですよ。で、あれってジョギングの4倍のスピードが出る、って宣伝文句にあるんで、それでジャンピョンしながら行くのも狂っていていいかなーと考えています。

大宇宙:マジ、ですか。

マガリ:ただ、テントと寝袋と水と食料を抱えてジャンピョンするのはかなり大変だろうし、そんなヘビーワークに耐えられるのかどうか未知数なんですよね。ドクター中松博士が協力してくれたら最高なんですが。

大宇宙:でもそんなんでブラックロックに登場したらすごいでしょうね。

マガリ:そうなんですよー。だから、半分本気で考えています。

大宇宙:いい歳なんだから、あんまりアホなことばかり考えない方がよいのではないですか? 無職ですよね? 収入ないんでしょ?

マガリ:はい。まったくごもっともでございます・・・。しゅるるるるー。(インナースペースよりわき出た意識体が消えゆく音)

-2002年9月、リノの退屈なモーテルにて収録-

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