暑い暑い暑い・・。休めそうなところがどこにもない・・・。足が重い・・・。超スピードで横を走り去るトラック(激突!みたいなの)が怖すぎる・・。さっきから山を上って降りての繰り返しをしている・・。
おいおいおい! こんなのを登らせるつもりかよ! というような山をやっと登りきったらすぐに次の山。
果てしなく続くネバダ山脈を登って降りて・・。ううううー。
そしてさっきからどうもすぐに息が上がると思ったら、ここって実はけっこうな高所なのね。
空気が薄いんだ! そのせいか・・・いくら呼吸をしてもぜんぜん体に行き渡っていない・・。
・・・いつのころからかペットボトルの水を飲むときに、必ずよく振ってから飲むようにしていました。
効果があるのかわからないけど、振ることで水に少しでも空気を溶かして、酸素不足を補ってやろうと考えていたのです。
しかしネバダ山脈は本当にすごい。
アスファルトで舗装された道路だけは地球上の雰囲気を持っているけど、それ以外の景色は完全に他の惑星。
ゴツゴツとした岩が飛び出ている地面ではビバーク(緊急時のムリヤリキャンプ)すらできそうにありません。
疲労もピークになってきた・・・。
そして山はどこまでも連なっている・・。
疲れた・・・。休むか、テントでも建てて軽く眠ろうか。
そんな気持ちにもなってきました。でも、この環境ではテントを張るのも苦労しそうだ。それだったらもう少しでも進んでみようか。
猛スピードで行き交う車が怖い。
そりゃそうだ。誰もこんな砂漠のど真ん中をチャリで走っているヤツがいるなんて考えていないだろう。
夜走るのは本当にこりゃ危険だな。いくらリフレクターや光り物を身につけたとしても、車が意識してなかったら役に立たないもんな。
日本から大事に持ってきた「熱冷まシート」を頭と首筋に貼ってみたけどぜんぜん熱を冷ましてくれない・・・。汗でずれるし。
ううーむ、薬局で発見したときには「これはバーニングマンで役立つはず!」と思ったけど、失敗だったな・・。3箱も買っちゃったい。ジャマなるし、どこかで捨てていこう・・。
たまに「見るからにバーニングマンの参加者」というようなボロっちい車がクラクションで励ましてくれたり、「BUUURRRNINGMAN!」と声援を送ってくれたりして、そのときばばかりは俺も大声で返します。
そんなんいいから乗せてー、というのが正直な気持ちだけど、励まされるのはうれしいもんです。
とにかく早くバーニングマンへ行きたい! どこまで続くんだよ、この道は・・・。
もうひたすら登って降りて、走る。あまり記憶がはっきりしていないけど、とにかくつらかった。
道路の脇に「46」とか「47」って、何マイル進んだのか示す白い標識があるんだけど、その数字がぜんぜん増えていかないのです。1マイル進むのってこんな遠かったっけ?
あと何マイル?
どこまで行けばブラックロック?
エンパイアの町はどこ?
足が重い・・。暑い・・・。ビバークしようか・・・、いや進もうか・・・。