モノゴトを単純にしたくなる心理と、その罪

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認知症のひとつ、アルツハイマー型認知症。かつては「アルミ缶飲料やアルミパイプを使うとアルツハイマーの原因物質が取り込まれる」なんて話もあったり、明確な治療方法も原因も分からない難病です。

ちょいと、外部サイトから引用します。

【外部サイト】アルツハイマー治療のウソ ココナツオイルや大麻は幻想

アルツハイマー病にかかる人は米国で530万人に達し、死因の第6位と言われている。アルツハイマー病は何千年も前から存在し、1世紀以上にわたって科学者たちを悩ませてきた。しかし、それでも夢見る人々は夢を諦めていない。アイビーリーグ出身の友人が先週、「おい、知ってるか?」と言って、あるビッグニュースを知らせてくれた。マリフアナ(大麻)がアルツハイマー病予防に効果があるかもしれないというのだ。

なんと、マリファナでアルツハイマーが予防できる、と。しかし、残念ながらこの話の信憑性はないようでした。

その次の一文に、すごく「ああー」と心を動かされました。

神経科学者や遺伝学者、生化学者たちが、この病はさまざまな原因や極めて複雑な遺伝子環境から起きると指摘しているにもかかわらず、人々は簡単な治療方法を探し出したいと強く望んでいるようだ。

そうなのです。本来は、ものすごく高度な、繊細な、さまざまな要因が絡まり合って発生するモノゴトに対して、本来ならその治療も、ものすごく高度な、繊細な、さまざまな要因を絡め合って行うべきなのに、「マリファナで予防できるよ」のような、単純な答えを望もうとしている心理が存在します。

思い出したのはこれ

【外部サイト】STAP細胞は誰でも簡単に作れます!

ちょいとまた引用します。

実話、STAP細胞は、簡単に御家庭で作れるのです。
もともと熊本大学で研究され、理研に委ねられたそうで、素になった培養液は「玄米乳酸菌」。(中略)
(玄米乳酸菌のレシピ)
材料…無農薬玄米 1合
天然水 1.5 L.
天然粗塩 15 g
黒砂糖 45 g
(作り方)
1.水 0.5 L に玄米 1合を入れ、1日ひなたに置く。
2. 1.に塩 15 gと残りの水 1 Lを入れ、1日ひなたに置く。
3. 2.に黒糖45 gを入れ、3~5日間ひなたに置く。
さあ~これだけで、不老長寿ドリンクの出来上がり。
僕は、THE STAPと呼んでいますが、あんまり長生きしても後輩のみなさんに申し訳ない時代で、この乳酸菌、50ccと豆乳200ccを合わせて、1~2日常温で置くと、STAP豆乳ヨーグルトの出来上がり。

・・・正直、引用していても、何度読んでもさっぱり分からないのだけど、動物の万能細胞であったSTAP細胞が、なぜ玄米とか砂糖の話になっているんだろう・・・。これのどこに万能細胞が含まれていて、どうやったら失った皮膚や組織を再生してくれるのだろう・・・。俺の動かない左手の指(砂漠でハンマーで殴られた)に玄米塗ったら治るのか?

しかもこの話、まぁまぁ支持されてたんですよね。

フクシマの原発から放射性物質が放出されたときも、「玄米を食べていれば大丈夫」と主張する人がいました。なぜ、玄米がOKで魚介豚骨ラーメンがダメなのか。

難題にぶつかったとき、人は何かしらの答えを求めます。その答えは、なるべく簡潔で明確な方がよいです。たとえば「原発反対!」みたいな。そして、謀略者はそこに自分のエゴを入れ込みます。たとえば「玄米がいいよ」とか。そして、愚衆は答えを出せる人間を優れた人間と見なして賛同します。

だけど、ものすごく高度な、繊細な、さまざまな要因が絡まり合って発生するモノゴトに対して単純な答えを望もうとするのは、思考の放棄であり、侮辱だと思います。

アルツハイマー病にマリファナは効きません。STAP現象は玄米じゃ起こせません。我々のココロのどこかに、そんな答えを求める意識があるのなら、我々はもっともっと考えることを行わなくてはならないのでしょう。