てんとう虫の羽を接着することに見る人間のエゴ【昆虫虐待】

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害虫であるアブラムシを駆除するため、天敵のてんとう虫を使う方法。この方法自体は大昔から行われていましたが、さらに効率を上げるために「てんとう虫の羽を一時的に接着し、飛べなくして使う」ことを千葉の高校生が考え出しました。

千葉県・成田西陵高の生徒たちが大発明!害虫駆除の新アイデア「飛べないてんとう虫」

http://colocal.jp/news/27908.html

で、このやり方についてネット界隈では「人間のエゴだ」「昆虫虐待だ」という意見が出ているようですが・・・たしかに、人間の強烈なエゴを感じます。

かわいい存在であるてんとう虫がかわいそう、というエゴです。

なぜ、絶滅を危惧して保護されているのは、パンダやゾウばかりなのでしょう。ヘビは? クモは? カエルは?

2011年に科学誌「Biodiversity」へ、「動植物保護の取り組みは人間の目から見て美しく見える種が優先され、醜く見える種は無視されがちな傾向がある」という研究結果が掲載され、話題になりました。生態学的には同程度の重要性を持つ動物であっても、見た目が醜悪だと募金も集まらず、無視される傾向が高いとのこと。

【参考】The new Noah’s Ark: beautiful and useful species only.

今回のアブラムシ駆除のアイデアが「ゴキブリの羽を接着して〜」だったら、ネット界の反応も「気持ち悪い」で終わっていたでしょう。誰も「虐待だ!」なんて声は出さなかったはずです。

ここに、人間の強烈なエゴを感じます。知らないうちにエゴを挟んでいる怖さがあります。

「昆虫虐待」と言われていますが、500匹のてんとう虫で実験して一匹も死ななかったという報道もあります。

一方的な視点からの指摘で、未来ある高校生たちを批判することを、私はやりたくないです。

今回の概要を説明した資料を見ても、とても真摯に謙虚な態度で研究されていることがうかがえます。

【参考】飛翔を一時的に制御したテントウムシについて(PDFファイル)

さて、あなたはどう考えるでしょうか。