全宇宙は神の現れ、あるいは戯れだとするならば、俺とmilchのこの邂逅はどのような真理を持っているというのか。これは、21世紀を駆け抜けた男二人の出会いの物語である。
CHAOS A.D.!!でレギュラー的にDJをやっていたmilch of source。しかし、俺もmilchも大勢と積極的に交流するタイプではなかったため、初期はずいぶん長いことすれ違いが続いた。それはそう、あまねく銀河を流れる星たちのようだった。
milchがSHIRO THE GOODMANのレーベル「ROMZ」からCDをリリースしたことがあると聞いたとき、不思議な縁を感じた。おおお、あのROMZからリリースしていたとは。これは要チェックだ。
しかし静かに、あくまで静かに時は動いた。二人ともキャッチボールやラーメン屋巡りで忙しい日々であったのだ。大人とはそういうものだ。
そして2010年。マガリは「100人のバーニングマン展」というグループ展を企画していた。いろんな醜態の集大成にすべく、たくさんの人から写真を提供いただき、会期中の8日間は毎日日替わりイベントが盛り込まれるという、まーすさまじいものを考えていた。
100人のバーニングマン展の初日は、バーニングマンの初日にOPENING FIRE CEREMONYが開催されるように、なにか音楽を混ぜてオープニングパーティーをしたい。誰かバーニングマンにゆかりがあるDJはいるかしら・・・と探していたところにmilch of sourceの名前を思い出した。
ちょうどmilchが新宿でLIVEをやっていたため、そのLIVE会場へ赤いボンボンを持って遊びに行った。赤いボンボンはもちろん「紅」のときに振るのである。
残念ながらmilchは紅をやってくれないままだったけど、モッシュの集団からステージへ飛び込んで挨拶を交わし、DJ出演を快諾いただいた。
ここからマガリとmilchは地味に親交を深めていく。
milchの企画でチャリで熱海へ行ったこともあった。極限の疲労と危険すぎる道のりに走行中はずっと呪いの言葉を唱えていた。
石川台にあったレイジーハウスで創作鍋を作ったこともあった。milchはなんでもよく食べる。
2011年3月11日、未曾有の大震災が東日本を襲った。マガリは被災地ボランティアへ行き、東京に戻ってきてから思いの丈をRAPしまくった。
それにいち早くANSWERしたのがmilch。テントを購入し、装備を調え、単身乗り込んでいった。ボランティア先で犬に噛まれるという経験をしたらしい。
そして9月。マガリはmilchを誘い、宮城県亘理町へ行き、10月は牡鹿半島へ行った。近々ホルモン焼きを食べに行く。
風は木と出会うことにより、光は水と出会うことにより、そこに在ることが分かる。
目に見えぬもの、しかし確かにそこに在るもの。
俺とmilchは、この巨大な母なる地球においては、目に見えぬほど小さな存在かも知れない。
しかし、時に木における風のように、あるいは水における光のように、小さな、ごく小さな、しかし確実なるものとして、これからも動き続けるであろう。
歴史は今まさに作られている。男たちは吠え続ける。負け犬の遠吠えか、勝者の凱歌か、その結論はまだ出そうにない。
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