先日開催された「時間をはずした日の祭@赤坂区民ホール」では、さまざまな不思議ブースが出展していました。その中にひとつ、「前世ヒーリング」なるブースが・・・。
マガリスギ30歳。今まで前世って見てもらったことありません。事の真偽はともかく、なんかソレに金払うのもなーとか、そんな感じで興味が薄かったのです。しかし今回は祭りなので無料で見てもらえるもらえるとのこと!
さっそくブースに足を運びます。スタコラスタコラ。
むむ、あの人だな・・・なんか普通すぎる感じだな・・・
さりげなく近くを通る俺。
「ここ前世ヒーリングブースなんですよー。見てきます?」
あまりに気軽に声をかけられる俺。体をそちらに向けると、
「そうですねー、サムライのー」
って、オイ!!!! もう始まってるのかよ! 女の子入室と同時にプレイ時間スタートのように、まるっきり準備できてない俺を気にせず見始める前世リーダー。
「え、もう始まってるんですか?」
愚者の質問と思いつつ、一応聞く俺。
「けっこう立派なお屋敷ですねえ。使用人がいて、馬がいて、コの字型をした建物ですね」
質問は完全スルーで続く話。えええっと、もっとこう、カシコミカシコミ・・・な感じでスタートかと思ってたのに、この気軽さはナニ??
「剣の腕も立つし、勉強もできたようですが、期待がプレッシャーとなって酒に溺れたようですねえ(注:今生のマガリは酒はまったく飲めません)」
「酒、ですか・・・」
「それで父親から追い出されてますね。18のときに。それで、お寺に入れられてますね」
なんと若くして酒に溺れた俺!そして酒だけで追い出すオヤジ!! いやこれはきっと、オヤジの大事なツボを割ったとか、水飴をこっそり舐めたとか、愛人に手を出したとか、前世としても言えない事情があったに違いない!!!!
「お寺ではマジメにやってたみたいですね。それで、お酒も抜けたようです。住職から寺を出るように言われ、その後は大道芸とか、ワラジを作って生活してますね」
な、なんという落ち武者ぶり!!!!!!!!!
「36歳で結婚してますね」
「ず、ずいぶん遅いですね・・・昔にしては・・・」
「相手の方は、いい人ですよ。よく理解しあってたみたいです。再婚ですね。前の夫との子供を連れて来たようです。夫は亡くなられたみたいですね」
ば、晩婚にしてバツイチを捕まえた俺!!!!
「二人の間に子供はできなかったけど、仲良く暮らしてたみたいです」
・・・酒に溺れて身を崩した俺と、子連れ未亡人の妻。人の痛みを知っていたからこそ、仲良くできたのでしょうか。
「父親からは結局許してもらえず、家にはずっと入れてもらえなかったようですね。それでも父親は死に目に、あの子には苦労かけた・・・と言ってたようですよ」
お、オヤジ!!!!! それほどまでに俺を恨んだオヤジ!!!!
・・・ここまでの話を聞いていて、ヒーリングになったような気は、しない。
「えーと、あ、次はイギリスですかねコレ。大道芸やってますね」
「も、もう次の前世ですか!また大道芸人ですか!!!!」
時間をはずした日は、ゆっくりと過ぎていったのでした。
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