早稲田の若者が
無限の山崎パンを処理しているとき
狭いレンタルルームの娘は
子供の写真を携帯で見て 音も立てずそっと閉じる
時間と肉体は金銭に変わり
わずかに残高がプラスに転じたとき
眠たげな顔をした大家は
次月家賃の請求を始める
テレビの中の3流芸人が
必要以上に騒いで 「これができたら100万円」に夢中なとき
足早に人が行き交う路上では
BIG ISSUEを売る声が小さく聞こえる
中国の娘が1万円で体を売るとき
上海B株で外国人は巨額の数字を手に入れる
この地球では
いつかどこからか不思議な不均衡がはじまっている
若者はすでにそれに気づき
労働よりもホストや株式投資を夢見ている
眠りからふと目覚めて外を眺めると
産まれたばかりの太陽が街を斜めに照らし始めている
この瞬間にだけ僕は 平等を感じることができた